ファンタジーランドの片隅にひっそりと佇む、
レンガ造りのゴシック風洋館。

ここは、999人もの幽霊達が住むと言われ、
恐れられています。


庭園に足を踏み入れると、
様々な動物達の石像があります。
どうやら彼らの墓のようです。
犬、猫、アヒル、カエル、蛇など、、
かなり癖のある住人がいたことがうかがえます。

庭園1


屋敷は見上げるとかなりの大きさがありました。
その時、一つの窓を火の玉のような光が
横切ったような気がしました。
きっと光の反射か何かでしょう。

重厚な門には2匹のグリフィンの像が立ち、
こちらを見下ろしています。
「グリフィン」とは上半身が鷲、下半身がライオンという
伝説上の生き物です。
持っている重要な役目の1つが「欲深い人間を裁く」。
皆さんは大丈夫ですか?
動き出したら、私は真っ先に餌食です。


暗闇で赤く光ると言われる鋭い眼に睨まれながら
門をくぐり、進んでいくと、洋館の玄関に辿り着きました。


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中へと誘う低い声がどこからともなく聞こえてきます。
恐怖に反して足が動いてしまいます。

暖炉の上にかかる肖像画の男がみるみる年老いていき、
白骨化していきます。館の主なのでしょうか。


更に奥の部屋へと導かれます。
私達を取り囲む、男の一族の肖像画を見上げたその時、
奇妙な錯覚を覚えます。
部屋が伸びているのか、目の錯覚なのか。
肖像画に隠された一族の最期が明らかになり、
驚きと恐怖が身体を支配します。
ここから出る手段は、、
茫然とした瞬間、激しい雷鳴と共に灯りが落ち、
天井には吊られ揺れる男の身体、断末魔の後の衝撃音。

辺りは静まり返ります。


非礼を詫び、更に屋敷の奥へと導く男の声。

もはや後戻りはできません。

導かれるまま、不気味な乗り物に乗り込みます。


ゴーストホストと名乗った男の声は、
先程より身近に聞こえます。
真後ろから耳元に向かって囁かれているかのようです。


たくさんの肖像画が両側の壁にかけられている廊下を進みます。
気のせいか目線が自分を追いかけてきているように感じます。


空間がひらけました。
どうやら書斎のようです。
貴重そうな書物が壁一面の本棚に並んでいます。
男曰く、どれも恐怖の限りを尽くした作品なのだとか。
世間からの賞賛を受けたこれらを書いたのは、
決して日の目を見ることのなかった
ゴーストライター達らしいです。


ピアノの音色が聞こえてきました。
出所には人気はありません。
疑問に思いながらそこを後にしようとした時、
窓からの月明かりが床に人影を映したような気がしました。


階段を登っていくと
あちこちに巨大な蜘蛛が巣を作っています。
縄張りにかかった獲物を強靭な牙で食すのを
じっと待っているのでしょう。


辿り着いた廊下には終わりが見えません。
凍るような寒さを感じたかと思えば、
焼けつくような暑さになります。
これを男は嬉しいくらい住みづらいと笑います。
やはり相当な変わり者であることは間違いありません。


この先、更なる恐怖が待ち受けていることは
想像するに容易いことでした。


後編へつづく~


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